今回は、漢方薬の服用について患者さんからのご質問も多いので、少し解説したいと思います。

『Q1…疲労倦怠感、食欲不振改善のために漢方薬を飲んでいるが、仕事が多忙なため、昼間の服用は困難です。3回服用しないと効果は無いのでしょうか?』

【A】基本的には3回飲んでいただきたいです。2回でもそれなりに効果はありますので、2回でも構いませんが、用量を増すことで効果が出る場合もありますので、昼間が無理であれば、睡眠前や食間の適当な時間帯でも構いませんから、なるべく3回の服用をお勧めします。

『Q2…漢方薬は食前に服用との指示ですが。食事をしなかった場合はどうしたらいいのでしょうか。また、食前の服用を忘れた場合は、食後でも構わないのですか?』

【A】漢方薬の内服は、効果の発現を考慮して「空腹時」が好ましいとされています。
 通常「食前」は胃内に内容物がありませんから、服用に適しているわけで、食事の前でなければいけないということではありません。食前服用がより効果を上げるには好ましいのですが、無理な場合は食後30分~1時間後の服用も可です。当然ながら、食事なしでも服用しても構いません。

『Q3…漢方薬を食前に服用すると、胃もたれや胃部の不快感があります。胃腸薬などを食後に飲んでもいいのでしょうか?』

【A】よろしいです。また、食後の服用に変更しても構いません。それでも、症状が改善しない場合は、医師と相談して他の漢方薬に変更するなど考慮してもらって下さい。

『Q4…お酒を飲んでしまいました。漢方薬を飲んでもいいのでしょうか?』

【A】基本的には服用しないのが原則ですが、「酒服(シュフク)」といって、少量の日本酒などと飲む方法もあります。冷え症や感冒の初期(悪寒がする)・二日酔い防止の目的で服用する場合は、飲酒後に服用しても構いません。お酒とは異なりますが、特に冷え症や感冒の初期に用いる漢方薬の場合は、内服と同時に熱い湯やお茶などを飲むと、より生薬の効能が発揮されます。

 漢方薬の服用に関してのお問い合わせは多いですが、基本はその人の状況に応じて運用します。その原則は当然ながら服用して調子が良ければ継続してもらいますし、調子が良くない場合や症状が変わらない場合は中止または変更してもらうことです。重要な点はその人の服用結果なのです。