不妊症検査

不妊症検査について

不妊症検査について

当院で行っている一般不妊検査は以下の内容です。

  1. 基礎体温の測定
  2. 超音波検査
  3. 子宮卵管造影
  4. 各種ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)
  5. 感染症の検査(クラミジアなど)
  6. 精液検査

検査の時期について

  女性は月経周期があり、ホルモンの状態なども時期によって全く違います。排卵の時期には排卵に関連した検査、排卵後は黄体機能に関連した検査といった感じで、検査時期が大切になります。

正常月経周期の基礎体温

※超音波,AMH(アンチミューラー管ホルモン),クラミジア,抗精子抗体検査は全周期で検査できます。

 

1.基礎体温

基礎体温|不妊症検査

  不妊症の原因を調べる時に非常に大きな指標となるのが「基礎体温」です。基礎体温は、子宮や卵巣といった妊娠機能を司る女性ホルモンの状態や、排卵の有無などを示すため、正常な基礎体温から大きく状態が異なっている場合は、体内に何かしらの原因が潜んでいると考えられます。

① 正常な基礎体温
  • 生理周期が25~38日で、排卵日を境に低温期と高温期がしっかりニ相に分かれている
  • 低温期から高温期への移行期間が1~2日間
  • 高温期が継続して14日前後続く
  • 低温期との温度差は0.3~0.5℃である
 

2.超音波検査

① 不妊症の検査では何を見ているの?
超音波検査|不妊症検査
  • 子宮の奇形(弓状子宮や双角子宮など)腫瘍性の病変(子宮筋腫や子宮内膜ポリープなど)はないのか
  • 卵巣は正常の大きさ、形をしているのか
    (PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)はない?異常に小さく・大きくないか)
  • 卵巣嚢腫などはないか(腫瘍性のものか、非腫瘍性か)など
② 不妊症の原因検査以外では

不妊症においては原因検査だけではなく、治療にも頻繁に使用されます。

  • 子宮内膜の変化や黄体機能のチェックを行ったり、卵胞の発育をみて排卵の時期を予想する(タイミング法)
  • 体外受精のための採卵を行う、など
 

3.子宮卵管造影(ヒステロ)

造影剤を子宮の中にゆっくり注入し、注入直後やその数分後にレントゲン撮影を行うことで以下のようなことがわかります。

  • 子宮の内側の状態(子宮奇形や内膜ポリープなどないか)
  • 卵管の疎通性(狭いところや詰りがなく、通りがよいか)
  • 卵管周囲の癒着の推測 など
① 卵管造影検査の時期

月経が完全に終わって排卵する前に行います。

 

4.ホルモン検査

  たくさんのホルモンが関与して、排卵し妊娠が成立しています。不妊症の原因を検索する際に各種ホルモンを検査することはとても重要になります。例えば、排卵後の黄体ホルモンの測定値が基準より低ければ『卵巣機能不全』と診断され、それにあった薬を補充することが治療になります。

① LH FSH

下垂体から分泌されるホルモンで、視床下部から命令を受け、卵巣に命令を出しています。

  • LH、FSHが低値:下垂体機能不全もしくは視床下部の異常
  • LH、FSHが高値:卵巣機能不全、両側卵巣切除後、閉経後(早発閉経も含む)
  • LHだけ高値:PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の疑い
② 卵胞ホルモン

 エストロゲンといい、メインの働きをするのがエストラジオール(E2)です。卵胞発育の指標や子宮内膜をコントロールする以外にも、頸管粘液の分泌を促進する作用があります。

③ 黄体ホルモン

  メインの働きをしているのはプロゲステロン(P4)です。 基礎体温を上昇させる働きがあり、着床しやすいように子宮内膜を厚くしたり、 着床後も妊娠維持のためにしばらく分泌しています。 プロゲステロンが低値の場合、『黄体機能不全』と診断され、必要に応じてプロゲステロン製剤を処方することがあります。

④ プロラクチン

  脳下垂体から分泌されるホルモンで、通常よりも高い状態だと無月経や排卵が抑制され、不妊症の原因となります。高プロラクチン血症となる原因として、脳下垂体の腫瘍、薬剤性(精神科、胃潰瘍など)の場合があります。また、潜在性高プロラクチン血症というのがあります。日中のプロラクチンの値は正常でも夜間に高値となり、排卵障害や黄体機能不全などの原因となることがあります。

⑤ 甲状腺ホルモン

  甲状腺は体の代謝をコントロールしています。甲状腺ホルモンの異常は、排卵障害を起こすこともあるため、不妊症の際には検査が必要な場合があります。

 

5.クラミジア検査

  クラミジア感染により子宮頸部や卵管に炎症を起こすことがあります。炎症によって卵管が詰まったり、癒着していると不妊の原因になる場合があります。クラミジア感染は症状がないことも多く、性行為による感染が広がりやすい傾向があります。近年、若い女性に多く不妊の原因として重要視されています。

6.男性の精液検査について

  男性側に不妊症の原因があることは多く、不妊症の40~50%を占めています。最近の環境因子などでも、精子濃度が減少しているとも言われています。精液検査では「総精子数」「運動率」「奇形率」「白血球数」などを調べます。精液検査はいつでも簡単にできますが、精子の寿命は短く、ストレスや飲酒、風邪など体調によって精子量や運動率は大きく変わります。そのため、一度だけの結果にとらわれないよう、再度検査をする場合もあります。

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