コラム

山内院長の漢方コラム

当院の山内院長による漢方薬を取り入れた診療コラムです。

漢方薬を使うときの問診ポイント

漢方診療では舌を診たり(望診)、脈やお腹を触ったり(切診)、患者さんの声のはりや大きさを聞く(聞診)以外に西洋医学と 同様に患者さんに直接問う(問診)という診察過程がありますが、特徴は「医師が積極的に聞かないと手がかりが …

感染性胃腸炎と漢方薬

 嘔吐と下痢あるいはそのいずれかを訴えて救急外来を受診する機会も増えてきました。その多くは軽症の感染性胃腸炎で、ウイルス性胃腸炎が最も多くを占めます。ウイルス性胃腸炎や消化不良、水分の摂取過剰による下痢や嘔吐の場合には抗 …

漢方薬解説シリーズ「呉茱萸湯(ゴシュユトウ)」

 今回は『呉茱萸湯(ゴシュユトウ)』という漢方薬についてお話します。この漢方薬は今日では頭痛や筋緊張性頭痛のような発作性の激しい頭痛によく使用されますが、使用の際にはいくつかのポイントがあります。  構成される生薬は4種 …

漢方薬解説シリーズ「排膿散及湯」

 今回は『排膿散及湯(ハイノウサンキュウトウ)』という漢方薬についてお話します。この漢方薬は『桂枝湯(ケイシトウ)』の「桂枝」を「桔梗(キキョウ)」「枳実(キジツ)」に代えたような内容で発散力が強められ、さらに「芍薬(シ …

漢方薬解説シリーズ「白虎加人参湯」

 今回は『白虎加人参湯(ビャッコカニンジントウ)』という漢方薬についてお話します。古典によれば、何らかの病気にかかった後に発汗したがまだ治らず、体の芯に熱をもって、しかも口渇がひどいような場合に用いられました。つまり、急 …

浮腫と漢方薬②

 今回は前回に引き続き「浮腫」いわゆる「むくみ」に関してお話します。「むくみ」は東洋医学では「水毒(スイドク)」という体内の水分の偏在として解釈し、その原因が「気」「血(ケツ)」の異常や「水」をコントロールしている「腎」 …

浮腫と漢方薬①

 「浮腫」いわゆる「むくみ」は体内に増えた水分がうまく排出されなかったり、滞ることでおこります。 腎臓病・心臓病・ホルモンの異常・薬の副作用など西洋医学的な診断で原因を究明することが重要 ですが、原因不明の特発性浮腫や体 …

高齢者にみられる腰痛・夜間頻尿に対する漢方薬

 『73歳Cさん。数年前より腰痛があり、整形外科に通院中。変形性脊椎症との診断で湿布や鎮痛薬が処方されており、腰痛は入浴や温めると軽快する。最近は夜間に排尿のために3~4回起きるようになり、熟睡できない。足は冷えるので湯 …

花粉症に「竜虎湯(リュウコトウ)~」

 花粉症に対して『小青竜湯(ショウセイリュウトウ)』は「うすい鼻水が出るタイプのカゼ」によく用いられますし、アレルギー性鼻炎にも漢方薬としては頻用され、最近はドラッグストアにも見かけるほど有名です。しかしながら、スギ花粉 …

打撲と漢方薬

『16歳女子学生Dさん。体育の授業中に外陰部を打撲。腫れと痛みのため、当院に来院。』  来院時のDさんの外陰部は紫色でピンポン球大に腫れていました。痛みが強く、座るのも大変そうで排便も痛みのため思わしくないとの事。そこで …

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