コラム

2019年12月

補気剤とは

 気力が衰えた状態(漢方では「気虚」といいます)に対応しる処方のグループを 「補気剤」と呼びます。漢方医学では、気の取り込みは消化器官で行われると考え 、消化吸収機能の低下を改善する『四君子湯(シクンシトウ)』及びそこか …

生薬解説シリーズ 大黄(ダイオウ)・芒硝(ボウショウ)

 今回は漢方薬を構成している生薬のうち、「大黄」「芒硝」についてお話いたします。「大黄」は代表的な瀉下(シャゲ)剤(過剰なものを捨てる方剤)で、いわゆる下剤として多用されます。しかしながら、下剤としての作用だけでなく、気 …

生薬解説シリーズ半夏(ハンゲ)

 今回は漢方薬を構成している生薬のうち、「半夏(ハンゲ)」についてお話いたします。「半夏」は嘔気や嘔吐によく使われる生薬ですが、「生姜(ショウキョウ)」(いわゆるショウガです)と組み合わせるとその作用は強力に発揮されます …

漢方薬解説シリーズ 五苓散

 今回は『五苓散(ゴレイサン)』についてお話します。『五苓散』は何回も登場している漢方薬ですが、生薬の構成は「蒼朮(ソウジュツ)」「茯苓(ブクリョウ)」「沢瀉(タクシャ)」「猪苓(チョレイ)」「桂皮(ケイヒ)」の5つで、 …

パニック障害(奔豚気)と漢方薬

 『16歳高校2年生の女子Sさん。部活動を終えてから急に胸がドキドキして息苦しくなる。夜間救急外来にて心電図も異常なく、他院にて甲状腺機能も正常といわれ、漢方薬を試したいとの事で来院。』  部活について詳しく聞くと大会の …

「熱証」とは

 漢方では熱の概念を「発熱」と「熱証」」(「証」とは身体の状態)に分けて考えます。  例えば、「発熱」があっても感染症の初期で悪寒などがあれば、「熱証」ではなく「寒証」と 判断して、むしろ温めて体温を上げ発汗させて治しま …

蕁麻疹(じんましん)と漢方薬

 蕁麻疹は、ありふれた疾患でありながらその病態には未知の部分も多く、症状の現れ方や治療の内容にも大きな違いがあります。一般には皮膚マスト細胞から放出されるヒスタミンなどの活性物質が組織に作用して知覚神経を刺激してかゆみを …

不眠と漢方薬

「睡眠薬を止めたいので、漢方薬を服用したい」と来院する患者さんは多いです。結論から申しますと、なかなか難しいです。 その理由は漢方薬の睡眠作用は西洋薬よりも弱いからです。睡眠は自然な生理活動であり、東洋医学での睡眠薬の考 …

ストレスと漢方薬

 『39歳Sさん。数か月前から動悸が気になる。仕事中に話をしようとすると動悸のためにうまく話ができず、 手のひらにものすごい汗をかいてしまうことがあったとの事。漢方薬を試したいために来院。』  Sさんは西洋医学的にみれば …

冷えからくる下痢と漢方薬

『38歳Sさん。半年前から下痢が止まらなくなり、近医で消化管の精査をしたが異常を認めず、 いろいろ薬を試したがよくならない。朝方に臭いのない下痢をよくする。元々冷え性があり、 疲れたりストレスが溜まると下痢はよくおこる。 …

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